【おうち英語】ORT(Oxford Reading Tree)韓国版を選んだ理由〜日本版、韓国版、中国版徹底比較〜

おうち英語全般

皆さんは、英語多読に取り組んでいますか?

最近、コミュニケーションが取れるリスニング・スピーキング力に加えて、英語力の定着・伸長には「リーディング力」が重要であると言われています。

おうち英語、英語多読に取り組まれているご家庭では、お馴染みのORT(Oxford Reading Tree)を気になっている方も多いのではないでしょうか?

ORTとは、イギリスの小学校の80%以上で「国語」の教科書として使われているオックスフォード・リーディング・ツリー(Oxford Reading Tree、以下ORT)の略称で、幼児・小学生向けの英語教材として非常に人気がある英語の絵本です。

ORTは、日本・中国・韓国など色んな国の出版社から出版されているので、どの国のバージョンを買うのかによって値段はもちろんですが、絵本の冊数、付属品の仕様・性能や特徴が異なるため、購入を検討しているご家庭では、どの国のものを購入すべきか悩まれる方が多いと思います。

「なるべく安く、良いものを買いたい!」そう思われる方が多いと思います。

そこで、今回の記事では、各社の公式ホームページの情報及びあらゆる口コミから日本版、韓国版、中国廉価版を徹底比較し、我が家がORTを韓国から直輸入した理由を紹介したいと思います!

まるこ
まるこ

ご家庭のニーズやお子さんの年齢、英語の取り組み状況によって、どの国の物が一番合うか変わってくると思いますが、、、我が家も購入前に、日本、中国、韓国版を比較検討した上で韓国から直輸入したので、少しでも参考になれば嬉しいです♪

1. ORTはなぜ、子どもをこんなにも魅了するの?

我が家は、親子で英語力アップのコーチング期間中にさまざまなCTPやJolly Phonicsの絵本など英語絵本をレンタルしました。毎晩の読み聞かせで息子がどの絵本を気に入るかをお試しした結果、一番食いつきがよかったORTを、購入することにしました。

我が家の就寝時の読み聞かせは、日本語・英語、両方の言語の絵本をランダムに読んでおり、ある日は図書館で借りてきたばかりでホットな日本語絵本のみだったり、ある日はORTを10冊以上読んだり、とその日の気分によって、まちまちです。

ただし、英語絵本については、ORTを購入するまでは「購入した絵本」は自宅には数冊しかなかったので、図書館で借りた英語絵本を読んだり、DWEのBookを読んだりしていました。なかなか息子の興味をそそる絵本がなく、3〜4歳前半の頃、ORTを購入するまでは、英語絵本はあまり好んで読みたがりませんでした。(きっと、選んでいた絵本も英語力のレベルも合ってなかったし、私の読み方が下手くそだったんだろうなぁ〜)

一方、ORTを購入した後は、「キーパーを読みたい!」と自分から言うほど、息子が気に入ってくれて、英語絵本の読み聞かせが、楽に、スムーズにできるようになりました。

なぜ、ORTはこんなにも子どもを魅了するのだろう•••と考えたのですが、息子の場合は、「登場人物に親しみが湧いたこと」、易しいレベルから読み始めたので、「絵を見て想像できるストーリーで、言語関係なく楽しめたこと」が大きな理由だった気がします。

その他にも、ORTには、オススメできる素晴らしい点が沢山あります!

  • レベル別になっている。
  • 登場人物、ストーリーに親しみが湧く。
  • 語彙力がつく。
  • サウンドペンやCDがあるので、英語が苦手なママでも取り組みやすい。子どもの発達に応じて、自走もできるようになりやすい。

レベル別になっている。

  • ステージ1〜9でレベル別になっており、初めは難易度の低いレベルから読み始めるので、絵を見て想像できるストーリーとなっているので、幼児でも言語関係なく楽しめる
  • 子ども発達・理解に合わせてレベル別にステップアップしていけるので、親がお子さんのレベルに合った英語絵本をその都度、探さなくていい。(ここ、結構大きなポイントです!)
  • 読み聞かせではなく将来「英語多読」を進める際にも、子どもがステップアップしていけるので、達成感を感じやすい

ORTのレベルチャートは、オックスフォード大学出版の公式HPでチェックできます。https://www.oupjapan.co.jp/sites/default/files/contents/eduk/ort/media/ort_level-chart_2015.pdf

登場人物、ストーリーに親しみが湧く。

物語は、同じ登場人物(Kipper, Biff&Chipとその家族や友人)を中心に展開するので、英語を始めたばかりの幼児でも物語・ストーリーの内容を想像しやすい。

お話にはオチがあって、大人も子どもも一緒にクスッと笑えるお話も多く、登場人物に親しみが湧く。

そのキャラクター達のことを好きになれないと、毎晩読みたいとは思えないですよね。

ステージ5以降には、マジックキーを使って登場人物たちが色んな世界にいくファンタジー要素も加わり、子どもたちがORTワールドに更にハマっていくこと、間違いなしです!実際に、うちの長男もマジックキーのお話、大好きです!

”画像引用” オックスフォード大学出版局 Meet the characters

https://www.oupjapan.co.jp/sites/default/files/contents/eduk/ort/media/ORT_Characters.pdf

語彙力がつく。

繰り返し出てくる単語があり、絵やストーリーと紐つけて単語を習得しやすい

また、日常生活・学校生活などをテーマにしているものが多く、日常会話で使われる表現や単語を学ぶのにはもってこいです。

ORTはイギリス英語、DWEで出てくるアメリカ英語とは異なる単語や表現も自然と身に付く。

例えば、「ママが怒った」ことをアメリカ英語では「Mom got angry.」と言いますが、ORTで使われているイギリス英語では、「Mum got cross.」です。

ちち
ちち

基本的に日本の学校教育ではアメリカ英語を習ってきたはずなので、ママ・パパも初めて学ぶ単語があるかも?

これは、親としても新しい単語との出会いもあり、楽しめるポイントですね♪

サウンドペンやCDがあり、学習しやすい。

もちろん、ママの声で読んであげることが一番だと思います。

でも、正直まるこも、子どもに英語絵本を読み聞かせる中で、知らない単語もあるし、なんて発音すればいいか自信のない単語もあります。

そんな時便利なのが、サウンドペンです!

サウンドペンさえあれば、ストーリーをペンが読み上げてくれるので、子どもが読みたいときに読みたい絵本を自由に読むことができます。例えば、出かけ先や旅行先にも車の中に絵本数冊とサウンドペンを積んでいれば子どもが自分で絵本を読み進めることができます。

もちろん、ママが読みたい派であれば、お子さんに読み聞かせる前のママの絵本読みの練習に使えます。まさに、一石二鳥ですね。

このサウンドペンは、ORTを買う上で大きな魅力の一つでした。

そして、冒頭でも申し上げた通り、このORT、どこの国のバージョンを買うのかによって、絵本や付属品の仕様・性能が異なるのです!!!

各国の特徴や仕様・性能の違いがあるので、ORTを購入する方には、じっくり検討してほしいポイントの一つです。

次に、日本版、韓国版、中国廉価版を徹底比較していきたいと思います!

2. 日本版?韓国版?中国廉価版?

各国の仕様の違いは以下の通りです。

中国版には公式版があり、中国のECサイト(Taobao)などで購入することができますが、中国語話者でない限りは、苦労して中国のECサイトで公式版を買うほど、買うメリットはあまりないと判断し、比較対象からは外しました。

日本版がオススメな方

日本版には朗読CDが付きます。絵本の朗読を「かけ流し」したい家庭は、日本版がオススメです。

一方で、音声ペンに対応するサウンドブックはなく、音声シールを1ページ1ページに貼る作業が必要なので、フルセット約200冊分対応するとなるとかなり手間。手間・労力を惜しまない方は良いですが、そんなの面倒臭い!という方にはオススメできません。

また、日本語のガイドをダウンロードできるので、深く理解したい人やママが英語苦手な方には重宝しそうです。

韓国版がオススメな方

韓国版はなんと言っても、タッチペンの仕様・性能が日本や中国版よりも優れている点が魅力です。

特に、質問機能は他国製タッチペンにはない性能で、絵本を読んだ後に物語を振り返ったり、物語の内容をお子さんが理解しているかの復習ができます。質問機能は学習効果を高めることが期待できます。

ただし、アメリカ英語しか流れないので、アメリカ英語の発音でお子さんに聞かせたい方にオススメです。せっかくイギリスの絵本だからイギリスの発音で聞かせたい!とうママは他国版が良いでしょう。

また、韓国版には辞書やDVD、サウンドブックや1絵本に1対で対応しているワークブックなど付属品が充実しています。韓国は日本より英語教育がかなり進んでいると言われていますが、それ故に製品も学習効果を高めるために工夫され、考えられているな〜という印象です。

値段は日本版よりは安価ですが、円安の影響で以前より値上がりしています。

比較表の価格は2023年11月現在のINBOOKSの公式サイトの韓国ウォンでの公式表示価格を円換算していますが、まるこはUSDで購入しました。(うろ覚えですが、INBOOKとやり取りをして、韓国ウォンでもUSDでも好きな方を選べたはずです。)

2022年11月時点のUSD 1,480でした。当時は115円換算で、170,200円で購入しました。現在は150円換算だと、222,000円になりますね。

1年前は、今よりかなり安く購入できています。

中国廉価版がオススメな人

中国廉価版はやはり価格が魅力

付属品などもあるので、セット価格を冊数で割った価格を1冊あたりの絵本の価格にするのは、ちょっと違うとは思いつつ、皆さんの指標・参考になればと1冊あたりの単価として出してますが、

1冊あたり、210円!

口コミによると、日本版に比べて絵本の色が少し暗かったり、絵本の絵の質が悪いといった声はあるものの、子どもが読み進める上では気にならない程度のようです。

おうち英語は低予算でも英語を楽しめるのが魅力。コスパ最優先で行きたい方は、中国廉価版を買うのも選択肢の一つかもしれません。メルカリなどでその都度価格は変われど比較的安値で売られています。

3. 我が家が韓国版を購入した理由

日本版、韓国版、中国版を購入した色んな方の口コミやレビューを読み漁りました。

その上で、絵本の内容やサウンドペンの性能や仕様、付属品の内容を比較して、一番コスパがいいと判断した韓国版を個人輸入して購入することを決めました。

個人輸入に抵抗がある方も多いかもしれませんが、個人輸入もトラブルは特になく、スムーズでした。支払いはクレジットカードは不可、国際送金が必要だったので、ゆうちょ銀行の国際送金で実施しました。ゆうちょの口座を持っている方であればどなたでも対応できるので安心です。

決め手は、サウンドペンの質問機能!

一番の決め手は、やっぱりサウンドペンに質問機能がある点でしょうか!

レンタルでORT絵本を借りていた時も、ORTの絵の中に出てくるハゲのおじさんを見て突っ込んだり、クスクスっと笑いながらも、親子の会話が生まれたりしていました。

例えば、絵本の中の絵について英語で質問したり、読み終わってから絵本の内容を振り返れるような質問をしたりすることで絵本の学習効果が高まります。もちろん、ORTの背表紙には子どもに質問してほしい内容が参考としていくつか英文が載っているのでそれを参考にしたりもできます。

ただ、質問しすぎると、寝かしつけ時の読み聞かせなので「No question time!」と拒否されるようになりましたが(笑)

私自身がそこまで英語力が高くないので、カンペ無しにバリエーション豊かに英語で絵本の内容や絵について質問するのも結構大変で…読むだけではなく質問をして答えるというのは学習効果高いな〜と感じたので、この韓国版サウンドペンの質問機能は魅力的に感じました。

音声はアメリカ英語のみでもよかった。

韓国版が他国版に劣っている点としては、サウンドペンがアメリカ英語のみという点です。

イギリス英語で書かれたものなのに、アメリカ英語オンリーか〜い!と一度は突っ込んだものの、我が家はアメリカ英語オンリーでも全然問題ないと感じていたので、その点が気にならなかったというのが実情です。

実際、日本人の英語教育はアメリカ英語ベースで行われてきたので、親世代もアメリカ英語の方が聞きやすいんですよね。現在の日本の英語教育もアメリカ英語ベースで行われています。

一般に、アメリカ英語よりイギリス英語の方が日本語に発音が近いと言われているので、難易度の高い(日本にはない音が多い)アメリカ英語の方で聞いたほうが耳が鍛えられるのかな、と思いました。

将来、英語をどう使うのかは子どもたち次第ですが、例えばイギリスに住めばイギリス英語に馴染むでしょうし、アジア圏とビジネスをすれば、各国で英語訛りはあります。英語は言語であり、コミュニケーションのツールなので、アメリカ英語を学き、使う場面によって将来的に各国の訛りや発音の違いにも順応していけばいいと思います。

これは各家庭の方針によるものなので、「我が子に、将来是非イギリス留学させたい!!」という方はイギリス英語も聞いていたほうが子どもは耳慣れすると思いますし、両方の発音が聞けたほうが発音のバリエーションを知る、楽しめるという英語のもう一つの楽しみ方もできていいな、とは思います。

我が家の場合は「アメリカ英語だけ < サウンドペンの仕様」、だっただけです(笑)

まるこ
まるこ

我が家はちょうど1年前(2022年11月頃)に、ORTを気に入った息子の、ORT熱が熱いうちに・・・と、韓国版ORTのフルセットを個人輸入しました。

両親からのクリスマスプレゼントにしました。(サンタさんへのリクエストは別だった💦笑)

ちち
ちち

今でも毎晩読んでるし、いいクリスマスプレゼントになったよね!

まるこ
まるこ

そうね、そろそろ多読にステップアップしたいけど、

文字読みはまだまだ時間かかりそうかな〜そこは、次のステップだね。

皆様のORT選びの参考になり、少しでもお役に立てれば、嬉しいです♡

最後まで読んでいただきありがとうございます。